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Sleep Now In The Fire

まずは下の映像を観ていただけたらと思う



今朝ほどTwitterでフォローしてる
週刊アスキーがこんなツイートをしていた
< 『町山智浩の本当はこんな歌』
4曲目はレイジ・アゲンスト・ザ・マシーンの『スリープ・ナウ・イン・ザ・ファイヤー』
http://t.co/dhnPBLU2 #asciiplus >

で上記記事を読んでみたが
内容があまり突っ込んだ内容では無かったので
もう少し突っ込んだ内容をポストしてみる感じでどうぞ

まず最初に貼ったYouTubeの映像は
最初に書いた記事にも取り上げられている
RAGE AGAINST THE MACHINEの「Sleep Now In The Fire」
という曲のPVである
RAGE AGAINST THE MACHINEと言う名前は
聞いた事がある方も多いと思うのですが
彼等の代表曲の中の一曲である
でその曲をこれまた名前は聞いた事がある方も多いかもしれませんが
ドキュメンタリー映画監督マイケル・ムーアがディレクションした作品である

そしてこれが
「Sleep Now In The Fire」の歌詞と対訳である

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The world is my expense
この世界は私が買う
It's the cost of my desire
世界は私の欲望の代価である
Jesus blessed me with its future
神は私にその未来を祝福した
And I protect it with fire
私は、私の世界を火によって守る

So raise your fists and march around
やりたければ拳を突き上げて練り歩くがいい
Just don't take what you need
無駄だ。お前たちが望むものは手に入らない
I'll jail and bury those committed
私は、妙な主義にかぶれた連中は投獄し、葬る
And smother the rest in greed
そして、他の連中は息苦しいほどの欲望で満たしてやる

Crawl with me into tomorrow
私の前に這いつくばって、明日へと進め
Or I'll drag you to your grave
さもなければ、お前たちを墓場へと引きずってやろう
I'm deep inside your children
私は、お前たちの子どもの心に奥深く入り込んでいる
They'll betray you in my name
子どもたちは、私のためにお前たちを裏切るであろう

Hey, hey, sleep now in the fire
だから、火の中で眠れ

The lie is my expense
偽りは私のものであり、
The scope of my desire
私の欲望のはけ口である
The party blessed me with its future
政党は私にその未来を約束した
And I protect it with fire
そして、私はそれを火によって守る

But I am the Nina, the Pinta, the Santa Maria

しかし、私は、ニーナ号、ピンタ号、サンタマリア号である
The noose and the rapist, the fields overseer
絞首縄であり、強姦者であり、現場監督である
The agents of orange, the Priests of Hiroshima
ベトナムの枯葉剤商人であり、ヒロシマの司祭である
The cost of my desire, sleep now in the fire
わが欲望の代価よ。火の中で眠れ

Hey, hey, sleep now in the fire
そうだ。さあ、火の中で眠れ

For it's the end of history
歴史は終わっており、
It's caged and frozen still
檻に閉じ込められ、凍りついているのだから、
There is no other pill to take
飲むべき薬は他にはない
So swallow the one that made you ill
だから、お前たちを病ませるものを、一気に飲み込め

Maria, the Pinta, the Santa Maria
聖マリアであり、ピンタ号であり、サンタマリア号である
The noose and the rapist, the fields overseer
絞首縄であり、強姦者であり、現場監督である
The agents of orange, the Priests of Hiroshima
ベトナムのオレンジ商人であり、ヒロシマの司祭である
The cost of my desire, sleep now in the fire
わが欲望の代価よ。火の中で眠れ

Sleep now in the fire
さあ、火の中で眠れ

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昨今の東日本大震災に端を発する原発問題
そしてTPPでの自由貿易という名の経済での征服と占領
(これに関しては賛否あると思いますが 勝手ながら私の私感で書かさせて頂いております)
アメリカ国内でも大きな問題になっているウォール街での貧富格差のデモ
ギリシャ危機に端を発するEU経済危機
などなどなどなど
各件に対して直接的な意味ではないが
(1999年の楽曲なので当たり前なのだが)
ズバリな苦言を呈した楽曲であったりする
(と言うかもう1000年の歴史にまたがって この仕組みは変わってないんですがね...)

さて歌詞の話に戻しますが
歌詞の中の「私」と云うのは
アメリカ国家自体や
アメリカ型の資本主義
(世界の富の90%を所有していると言われるユダヤ財閥を中心としたパワーエリートなど)
そしてそんな資本主義の下支えとなっているキリスト教の教義などを意味しており
無くなる事のない欲望を叶えるために
人々を駆り立てる経済システムへの批判と
その最大の実行者であり成功国である
アメリカの歴史的な野蛮な行為の批判を歌っていたりする

ヨーロッパから出発したコロンブスが新大陸を侵略し
(歌詞中のMaria, the Pinta, the Santa Mariaはコロンブスが大西洋横断に使った船名)
大陸の原住民を駆逐し従わなければ虐殺し
アフリカ人を連れて来ては奴隷化し
世界中の紛争を仕掛けたり仲介し国土を広げ金を儲け
ベトナムで猛毒の枯葉剤をまき
(歌詞中ベトナムと云う単語は出てこないが
The agents of orangeと云うのがベトナム戦争でアメリカ軍が撒いた枯葉剤)
そして広島 長崎に原爆を落とした
(歌詞中にthe Priests of Hiroshimaとあるが
どうやらエノラゲイが出発する時
成功を祈って司祭が祈りを捧げたと云う話があり そこ事からきているらしい)
アメリカの繁栄や経済発展はこれらの残酷な一部の人間の
人を人と思ってないような行為と引き換えに成り立っているのだと歌っている

原発が簡単にやめられない
利権構造も含めたシステムや
TPPによる問題は工業製品の輸出や
農作物などの輸入品が主だった論議になっているが
実は先に書いたパワーエリートによる自分達金儲けのための
保険機構や製薬や医療機関にまつわる
あらゆる規制緩和
モンサント社に代表されるような遺伝子組み換え農作物など
ちなみにモンサントの作っている二代目以降は自殺してしまう農作物の種と元に戻す事が難しい強力な農薬をセットで販売し 永遠に種を買い続けなければならない遺伝子組み換え作物の種(モンサント社は遺伝子組み換え作物の種で90%のシェア(権利)を持っている
ちなみにバックにはロックフェラー財団が…)

脱線しすぎましたが
まだまだ色々ありますんで
興味のある方はご自身で調べて頂くとして

えー悪い癖で長文になりすぎて
何が言いたかったか忘れかけてますが

そんな経済システムの中のパワーエリートやアメリカ政府に対し
痛烈にアメリカの表現者が声を発したと言う事です

ちなみ10年前の911テロの際
彼等の楽曲は政治的な色が強過ぎると言う事で
全ての曲が放送禁止にもなったのは結構有名な話だったりします


さて最後に誤解を招き
勘違いされると困るので書いておきますが
表現者全てが今回のようなポリティカルでラディカルな
表現者でなければならないって意味で書いたわけでは無いの
その辺り御了承願います

色々言葉足らずになっている感じもしますが
ひとまずこれにて終わります

また
by hypnotizedsound | 2011-12-06 12:31 | CULTURE
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